Tourbillon Trilogy - Design
トゥールビヨン – デザイン
トゥールビヨン – フィリグリー(金銀線細工)としての作品
トゥールビヨンの製作は、時計作りの最難関の技術とされています。極端に柔軟で軽量の微小部品を使用するため、製作や組み立てには、確固としてぶれたりしない均衡の取れた手と鋭く精密な眼が必要です。 トールビヨンの製作に携わることは、時計作りの能力における最大のチャレンジの一つです。シングルアクシス トゥールビヨンの製作もそうですが、ダブルやトリプルアクシスになれば尚更です。
このレベルの手製の時計には、卓越したメカニズムだけでなく、魅力的な外観が必要なのはいうまでもありません。
視覚のコンセプト
ケースのデザイン
トゥールビヨン トリロジー(3部作)の開発段階でかなり早い時期に、プレシャーは3つのそれぞれのトゥールビヨンに独自の、個性的な外観を持たせることに決定しました。基本的な造形の要素をすべての時計に共通にすることで、トリロジーにおいて3つが共存しているのを強調しました。
磁気つま先や指のリングを見つけるためにどこに
プレシャーは、最初のスケッチの段階で、3つのトゥールビヨンが安らかな外形上の調和を醸し出すような幾何学上の基本形をいろいろ探し出すのに専念しました。彼は、そのスケッチの中からトリプルアクシス トゥールビヨンにはその希少性を表すために完全無欠を象徴する円形を、基本形であるシングルアクシス トゥールビヨンには単純性を象徴する正方形を選びました。そして、この両極端のつなぎとして、ダブルアクシス トゥールビヨンはクッション形にしました。この形は、正方形から円に変化する過渡期を表現しています。
文字板のデザイン
いわゆる「黄金分割」とは、最も美しいとされる比で形を分割するという、完璧な調和を表す自然界の幾何学から応用された数学の法則です。
メインの文字板と小文字板の大きさの比に関しては、プレシャーは黄金分割の法則に則りました。時間の最小単位は秒だということで、やはり秒を表す小文字板が一番小さくなっています。分と時間を表す文字板も、黄金比の分だけ大きくなっています。こうして、時計の心臓部がのぞけるトゥールビヨンの窓は、完璧な大きさになっているのです。
どのように私はホールマークがカード上に公開され私の詩を得ることができます
時計の文字板に使われるギョーシェ模様には、18世紀の古めかしい伝統的なイメージがあります。というのも、当時やその後の時代に渡って偉大な時計師たちが多用したからです。プレシャーは、トゥールビヨン トリロジーの文字板用には新しいタイプのギョーシェ彫りを考え出しました。それによって、何者にも邪魔されずに見える非常に複雑な動きをするトゥービヨンが、一層引き立ちます。
クリーム色のシルバーに規則的な模様を使用して伝統的なギョーシェ彫りを施すと、あまりに古めかしくなってしまいます。そこでトリロジー用に考えたのが、正三角形を基本形とした新しい独自の手彫りのギョーシェ模様です。何度も同じ形が繰り返すことによって、光の状態が変化すると、見る者にはトゥールビヨン本体と同じように常に動いているような感じを与えます。
フライング トゥールビヨン
今日のほとんどのトゥールビヨンはフライング式ではなく、文字板側に固定されたブリッジに取り付けられています。しかし、そうするとたとえブリッジの外観が並外れて美しくても、ブリッジよってトゥールビヨン自体への視界が妨げられることになります。
トーマス プレシャーが作ったフライング式のトゥールビヨンは、ブリッジを必要としません。そのおかげで、視界を遮るものもなく、トゥールビヨンの機構全体が見えます。更にケースの前面と背面をガラスにしたため、トゥールビヨンが発明されて以来なかなか実現できなかった視界と透明性を、トーマス プレシャーの時計は備えています。
ムーブメントの装飾
ムーブの背面の装飾に強調するにはいろいろ伝統的な形のものが考えられますが、三角形のギョーシェ模様を採用することに決定して以来、プレシャーはトリロジーには伝統模様は適さないと考えるようになりました。
文字板のムーブメントの装飾の下絵を詳細に描くうちに、この両方が一緒になって統一感を生み出すような図案を考え出しました。音楽の分野からもヒントを得て、トリロジーでは文字板の三角形模様がソナタの曲のように3回変化して現れるようにしました。それで、アールデコを思わせるこの模様が、トゥールビヨンが1軸のものから3軸のものになるにつれて、より複雑な形に変化するようにしたのです。これらは、ソナタの曲にもあるように、対比として映えるトリプルアクシス トゥールビヨンの受け板上で、華々しさにおいて最高潮に達するのです。
このようにして、それぞれ独自のムーブ装飾を持つ文字板は、一つ一つも、そして3つの集合体としても、完全に調和が取れているのです。
0 コメント:
コメントを投稿