"研磨する方法ルビー"
宝石研磨の世界 含侵処理ルビーの鑑別
ルーペなどの限られた器具を使用した簡易鑑別方法を紹介しています。宝石バイヤーは重たい宝石鑑別器具など常に持ち歩くことは出来ません。
完璧な鑑別方法ではありませんが、仕入れに大変有効な鑑別テクニックを紹介してゆきます。
日本の宝飾業界では、消費者の本物志向が大変強く、低価格の商品でも合成石や処理石に対して拒否反応があり、卸売りの取引でも処理石はあまり扱わない傾向にあります。日本の鑑別機関の技術水準は大変高く、情報公開も進んでいるので、消費者保護が比較的進んでいます。
一方で欧米等の海外マーケットでは5万円以下の低単価のアクセサリー市場で、合成石や天然石(処理石)の使用がかなり多く、エンドユーザーの間でも低価格の商品であればこれらの石が受� ��入れられている傾向があります。バンコクでも欧米のバイヤーを中心に含侵処理ルビーの購入が盛んなようです。
どのくらいのお金は最も高価な香水のコストをしない含侵処理ルビーのキーワード
含侵処理ルビーは日本語では鉛ガラス処理、ガラス充填処理等と呼ばれていますが、海外マーケットではグラスフィルド、フラクチャーフィリング等の呼び名が多いようです。また、アフリカンルビーのあだ名で呼ばれることもあります。これらの言葉は、買い付け時のキーワードになりますので、必ず覚えておくようにしましょう。
取引先が正しい情報を出しているのに、バイヤーサイドが言葉を知らないでは話になりません。
含侵処理ルビーの簡易鑑別
使用器具 ルーペ ピンセット
蛍光灯等の光をテーブル面に反射させルーペで覗くと、表面に沢山のクラックが見えます。透明度の高いルビーにはこれほど多くのクラックは見られません。このクラック内に鉛ガラスを注入して透明度を上げている処理のため、表面のクラックの有無は重要な手がかりです。
ルーペで内部を観察すると気泡(丸い玉)が確認できます。
天然ルビーに気泡が入ることはありません。この気泡は注入された鉛ガラスと一緒に入ったものなので、含侵ルビーの看破の決め手になります。
含侵ルビーは材質が不透明の低品質アフリカ産天然ルビーで、鉛ガラスを注入して透明度を上げた処理です。
天然ルビーに比べ安価な商品なので、欧米のアクセサリー市場では売れ行きが良いようです。
この石は超音波洗浄器を使用すると、石にダメージが発生する場合があるので、気をつけてください。
上記の鑑別方法は、ルーペのみを使った簡易鑑別方法です。この方法は完璧な鑑別方法ではなく、石によっては天然石と誤認するような処理石もあります。宝石鑑別機関では、上記の検査のほかに、高価な分析器具を使用して、精度の高い検査をしています。
ルーペ1本で勝負する宝石バイヤーには、処理石等の正しい情報を出してくれ� �信用ある業者との取引と、簡易鑑別のテクニックで仕入れの精度を上げてゆく必要があります。
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