asahi.com(朝日新聞社):「紙の資料」を手軽にデジタル化する「ドキュメントスキャナー」 - 斎藤・西田のデジタルトレンド・チェック - デジタル
会議やセミナー等で配付される資料、パンフレットなどがたまってしまって困っている人はいませんか? こうした印刷物も、デジタル化しておけばパソコン等に場所を取らず保存しておけます。このような「紙」の内容をデジタル化するには「スキャナー」という周辺機器を使います。プリンター複合機にも機能がありますが、複数枚の用紙の取り込みに特化した「ドキュメントスキャナー」なら、もっと便利です。(斎藤幾郎)
取り込んだ原稿は画像やPDFとして保存
家庭用のプリンタ複合機にもスキャナー機能がありますが、一部の製品を除き、一枚ずつ用紙を入れ替えなければなりません。ドキュメントスキャナーは複数の用紙を連続して読み取る自動給紙装置(オート・シート・フィーダー)を搭載しているので、配布資料等をまとめて取り込むのがとても楽です。
もともと企業向けの高額な製品だったドキュメントスキャナーですが、PFUのパーソナルドキュメントスキャナー「ScanSnap(スキャンスナップ)」シリーズなど、個人でも購入できる価格、サイズの製品も多いです。こうした製品は、最大でA4用紙サイズの原稿に対応しています。
「FI―S1100」(画像1)はスキャンスナップシリーズの入門機です。スティック(棒)状のスリムなボディーで、手前から用紙を差し込みます。低価格化と小型化を実現するため自動給紙装置を省くなど構造をシンプルにしていますが、原稿を次々と手差しすることで連続して読み取れるようになっています。
読み取り時に原稿が少し傾いていても自動的に補正しますし、パソコン側の読み取りソフトが原稿の文字から用紙の向きを判別します。また、用紙サイズも自動判別するため、B5用紙など小さな原稿は挿入時に端や中心を位置を気にする必要がありません。名刺やレシートのような小さな原稿も読み取れます。
取り込んだ原稿データは、画像ファイルとしてだけではなく、PDFファイルとしても保存可能です。保存形式をPDFにすると、連続して読み込んだ原稿が複数ページまとめてひとつのファイルになるほか、活字を文字認識した情報を追加して、後から文字検索もできます。
取り込んだデータを一括管理するソフトなどが付属するほか、インターネットのデータ保存サービス「エバーノート」と連携する機能もあります。
機械的にはシンプルですが、機能が充実しておりお買い得です。
FI―S1300(画像2)などスキャンスナップの上位機種は、自動給紙機能のほか、両面印刷された原稿を一度のスキャンで両面取り込みできる機能等も備えています。
デジタルカメラやプリンターでおなじみのキヤノンも、「imageFORMULA(イメージフォーミュラ)」シリーズというドキュメントスキャナーを販売しています。中位機にあたるDR―C125(画像3)は、自動給紙や両面同時スキャンに対応、原稿の大きさや向きを自動判別し、傾きを補正する機能も搭載されています。さらに、スキャン後の原稿をスキャナー手前のポケットへ納める「Uターン排紙機能」を備えていて、スキャナー前面に排出スペースを用意する必要がありません。原稿が重なって送られてもローラー部分で分離できる機能も便利です。
取り込んだデータはJPEG形式やPDF形式のほか、マイクロソフト・オフィスのプレゼンテーションソフト「パワーポイント」形式のファイルとしても保存できます。もちろん、画像管理ソフトなども付いてきます。
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