2012年2月9日木曜日

オルセー美術館でアクセリ・ガッレン=カッレラ展 « ヨーロッパ芸術街道


 フランスのパリにあるオルセー美術館で、フィンランドの画家アクセリ・ガッレン=カッレラの展覧会が開催される。アクセリ・ガッレン=カッレラは、19世紀から20世紀への変わり目に活動したフィンランドを代表する画家である。写実主義、新古典派、象徴主義、表現主義、装飾美術などの様々な要素が入り混じった作風が特徴で、国民的叙事詩「カレワラ」に関連した絵画の連作で知られている。

 ガッレン=カッレラを個人で取り上げた展覧会は今回がフランスで初めてとなるが、ガッレン=カッレラ自身はパリと強い結びつきがある。1880年代にパリのアカデミー・ジュリアンで美術を学んでおり、1900年に開催されたパリ万国博覧会では、フィンランドのパビリオンにカレワラを題材にしたフレスコ画を描いた。さらに、1908年にはアフリカへ旅立つ直前にパリで展覧会を開いている。

 フィンランドの美術館や個人コレクションから、今回の展覧会のためにガッレン=カッレラの主要な作品が貸し出されている。当展覧会は、ヘルシンキ美術館で2011年9月23日から2012年1月15日まで開催されており、オルセー美術館での展覧会開催後は、デュッセルドルフのクンスト・パラスト美術館で2012年6月1日から9月2日まで開催される予定。



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