2012年1月24日火曜日

*市政記念館・まいづる智恵蔵STAFFブログ*

糸井文庫の浮世絵 1・2月企画展
「歌川 国芳 生誕215年」が始まりました。

◆会期 2012年1月12日(木)〜2月7日(火)
◆会場 まいづる智恵蔵2F 糸井文庫浮世絵展示エリア

昨年は歌川国芳の没後150年に当たり、
各地で展覧会が開かれ多くの入場者で賑わいました。

国芳は、江戸時代末期の1798年1月1日(寛政9年11月15日)、
江戸日本橋に生まれました。
彼の誕生日にちなみ、智恵蔵糸井文庫の1・2月展示も
国芳の作品を展示いたします。

ポスターに使用した作品は、江戸時代に「武者絵の国芳」と呼ばれ
人気を博した、国芳らしい迫力のある絵です。
源頼光が鬼童丸に刃を振りあげた瞬間を描いています。

大江山にあるといわれた酒呑童子の豪奢な屋敷を、
遠近法を駆使した絵です。
洋画の遠近透視図法の技術を取り入れて描かれた浮世絵のことを
「浮絵(うきえ)」といいます。
本作品のように奥行きのある屋内を描いた作品が多く残っていますが、
天保以降は余り描かれなくなりました。
画法に研究熱心だった国芳の一面が見える作品です。

国芳の美人画です。
粋な着物の女性がかまぼこ?を切り、料理の最中です。
上部のこま絵では、酒呑童子の宴で頼光が舞を舞っています。
頼光らは童子に勧められ切ったばかりの人肉を食べるのですが、
画中、頼光の左に見えるのが人肉を切った包丁でしょうか。
女性の持つ包丁と人肉を切った包丁が掛けてあると思われます。

浦島太郎がまたがっているのは背中に蓑を羽織ったように見える、
縁起のよい蓑亀(実は甲羅に藻がたくさん生えたり藻が尻尾のようになった)。
でも、国芳の手にかかるとまるでごつい恐竜のように表現されました
(耳まではえている!)

糸井文庫に所蔵している国芳の作品の中から、
今まであまり展示されていない作品を展示していますので、
この機会にぜひご覧ください。

From E

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